• 埼玉→ 千葉
  • 施設長 社会福祉法人永和会
  • 中村 理保樹さん
  • 鴨川市在住
  • 家族3人暮らし(母・息子)

移住を決められたきっかけは?

埼玉からサーフィンで鹿島灘、九十九里、南房総へと通っていました。
特に南房総に魅せられ、次第に南房総に移り住みたいと夢を抱くようになり、2016年に南房総市の花園に土地を購入してしまいました。
しかし、年老いた母が住み慣れた埼玉を離れることに頑として反対し、移住は夢のまた夢となっていました。
ところが、2017年に息子がパニック障害を発症し、高校に行けない日々が続きました。すると婆ちゃん(私の母)が、「先の短い私の人生より、先の長い孫の人生を優先しよう。思い切って環境を変えてみたら良くなるかもしれない」の一言で、私達家族はそれから僅か3か月で鴨川のリゾートマンションに移住してきました。

 

移住してよかったことは?

私は理系卒ということもあるのでしょうか?
昔から科学的根拠のないことは信じることができず、無神論者というものでした。
しかし、南房総に移住し、
東の水平線から昇る朝陽
真夏の真っ白い入道雲を映し出す鏡のような海
半島の向こうの山をオレンジ色に染める夕陽
満月の月明りを照らし出す海面の光の道
月のない夜の主役は満天の星
カエルの鳴き声、ウグイスの鳴き声
ヒグラシの鳴き声、潮風に揺れるヤシの木
大空高く舞うトビ、そして潮騒。

私の世界観は一変しました。今では人間の叡智を超えた何かの存在を感じるようになりました。
そうですね?海あり山あり里山ありの南房総には芸術家の方も多数いらっしゃり、差し当たって「感性とスピリチュアルの宝庫」といった感じです。

そして電車にもバスにも乗れなかった息子は、鴨川の通信制高校を卒業し、いまでは立派に働いています。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

                        

移住にあたり不安だったことは?

当時84歳の母が長年住み慣れた埼玉を離れ、見知らぬ土地での生活に後悔しないかと不安でした。
埼玉では要介護申請することも、シルバーカーを使うことも恥ずかしがっていました。
けど、世間体に対するしがらみがなくなったのでしょうか?
こちらに来て、要介護認定も受け、シルバーカーを使って散歩もするようになり、デイケアにも通っています。思い切って白髪染めもしなくなりました。

環境にも多くの良き人にも恵まれ、今では「人生の最期にこんないい所で過ごすことができて本当に幸せだよ」が口癖になっています。

                                      

                                   

現在のお仕事は?

社会福祉法人永和会という所にお世話になっています。
移住するにあたってこちらの何社かに内定をいただきましたが、永和会の理事長に面接でお会いした時に、この方と一緒に仕事をしてみたいと直感で思いました。また、奥様のフレンドリーさにも惹かれ入社を決めました。
特別養護老人ホーム~グループホームと経験し、2020年に鴨川の「特別養護老人ホーム南小町」の施設長の命を受けました。
法人は同2020年に袖ケ浦市にも特別養護老人ホームを開設し、2022年には千葉市にもオープン予定です。

息子の療養をしながら私もサーフィンしたり、ハイキングをしたりのスローライフの予定でしたが、今では鴨川、袖ケ浦、千葉と駆け回っています。
勿論、そんな使命を生き甲斐として感謝しています。

 

移住を検討されている方へのメッセージ・アドバイス

南房総、特に私の住む海沿いは海洋性気候のため、夏涼しく冬温かいです。
ちょうど、埼玉でいう真夏と真冬がない感覚ですかね?

波乗り仲間やその他の移住者とも親しくなりました。
移住者の共通する点は、夢を夢のままで終わらせることなく、行動に移した人達といっていいのでははないでしょうか?皆さん自由で感性豊かで、魅力的な人達です。

私の座右の銘です。
「人生の中で一番心痛いのは、何かをしてしまった後悔ではなく、何もしなかった後悔なのだから!」

                                                                                                                                           

 

移住支援金制度を利用してどうでしたか?

私が移住してきた時には、法人では移住支援金制度の登録をしていませんでした。
残念!残念!100万円を逃しました(笑)

私が管理者になり、「千葉県地域しごとNAVI」の説明会が鴨川で開催されることを知り、参加して法人登録させていただきました。
私の在任中にこの制度を利用して、この地区に移住して、当法人に入職してくれる方が現れることが私の夢でもありました。
おかげさまで、2021年に東京から1名の方が当法人にきてくれました。
千葉県地域しごとNAVI様には、本当に感謝申し上げます。

                                                                                       

 

中村 理保樹さんの勤務先情報

社会福祉法人 永和会
特別養護老人ホーム 南小町

社会福祉法人永和会は、
 鴨川市に「特別養護老人ホーム南小町」
 袖ケ浦市に「特別養護老人ホーム蔵波」
 千葉市に「特別養護老人ホーム御殿町(2022年4月開設予定)」があります。
また別法人になりますが、関連施設には「グループホーム エバーグリーンクラブ」があります。

法人理念のひとつに「何事にも和をもって臨む」があります。
この理念に沿って、介護、看護、厨房、営繕、事務の連携と和を重視しています。
また、特別養護老人ホームは治療の場ではなく、ご入居者の生活の場との基本的な柱から、24時間365日ご入居者を支える介護支援の部門が中心となり、他部門がサポートするという位置づけをしています。
そして、介護施設はサービス業であり、ご入居者やご家族はお客様であるという意識を常に職員一人一人が持って業務にあたるよう、心掛けています。

移住支援金制度の対象には、鴨川市の南小町とエバーグリーンクラブの2施設しかありませんが、袖ケ浦市の特別養護老人ホーム蔵波と、新規開設の千葉市の特別養護老人ホーム御殿町にも是非皆様のお力を貸してください。

                            

社会福祉法人永和会「特別養護老人ホーム 南小町」の企業情報はhttps://www.chiba-chiikishigoto.jp/corpinfo/17683/

 

 

 

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